そして家の中をお気に入りの家具で飾るように、屋外スペースである「庭」も、居心地の良い空間となるよう存分にコーディネイトしたいもの。そんな時におすすめなのが「ガーデンファニチャー」です。私たち赤やでも、数々のガーデン家具を取り扱っています。
今回は、ガーデンファニチャーとはどんなものか、また購入する際にはどんな点に気を付けて選べば良いのかについてご紹介します。
ガーデンファニチャーとは
ガーデンファニチャー(garden furniture)とは、文字通り「庭園用の家具」で、テーブルやベンチなど、屋外で使うことを想定して作られた家具の総称です。
欧米では庭に家具を置いて気軽にアウトドアを楽しむというスタイルがポピュラーですが、日本でも近年はガーデンファニチャーの人気が高まっています。
ガーデンファニチャーを庭に置けば、オシャレなくつろぎスペースを簡単に作り出すことができます。また、室内のリビングと隣接するようにテラスや中庭を設ける「アウトドアリビング」が近年人気ですが、このアウトドアリビングにもガーデンファニチャーは欠かせません。
子どもたちと一緒の庭遊び、ガーデニングの合間のちょっと一息、たくさんの人が集うバーベキューやイベント…様々なシーンで、ガーデンファニチャーがあるととても便利です。庭で過ごす楽しい時間を、より充実したものにしてくれるでしょう。
ガーデンファニチャーが一般的な家具と一番大きく違うのは、屋外で使用するという点。ですから日光や雨風にさらされても長持ちするための耐久性が必須となります。また室内家具ではポピュラーないわゆる収納家具は、ガーデンファニチャーにはほとんどありません。
まずはコレ!ガーデンファニチャーの定番商品
ガーデンファニチャーには様々な種類がありますが、中でもおすすめの定番商品をピックアップしてご紹介します。
ガーデンテーブル
屋外に設置することを想定して設計された、チェアー・テーブルのセットです。普段のくつろぎやティーターム、バーベキューやパーティなどのイベントなど様々なシーンで活躍し、まずはこれがなければガーデンライフは始まらない!ともいえる大定番のアイテムといえます。
テーブルと椅子がセットになっているので、デザインや質感が違和感なく統一されているのがガーデンセットの良い点。ガーデンテーブル・ガーデンチェアはそれぞれ単体でも販売されていますが、別々に買いそろえるのが大変という方にはガーデンセットの方が簡単です。
ガーデンベンチ
公園などでよく見かける、おなじみのベンチのガーデン向け製品です。家の庭に置くということで、2~3人掛けの手頃なサイズで、かつインテリア性を重視したものが多くなっています。
存在感のある家具なので、自然に囲まれた庭に調和するナチュラルな木製ベンチを選ぶ方が多いですが、長期間屋外に設置することになるので、耐候性や防腐性の高いもの(加工を施しているもの)を選ぶと良いでしょう。もちろん金属製やプラスチック製のガーデンベンチにも素敵な製品がたくさんあります。何しろ座り心地が一番大事なので、購入時は店頭で実物に座って確かめるのがおすすめです。
ガーデンパラソル
ガーデンパラソルとは、日差しや雨をさえぎるのを目的とした大きな傘です。人が持つのではなく、地面やテーブルに固定して使います。公園やテーマパークの休憩所やフードコートなどで見かけることも多いと思います。
特に夏場に活躍するアイテムで、お子さんを庭で遊ばせる時などにも大きなガーデンパラソルがあれば日光や紫外線を避けられるので重宝するでしょう。また、いかにもガーデン家具っぽいオシャレな風貌から、日除け目的だけでなくインテリアとして設置するケースも珍しくありません。
ハンギングチェア
その名の通り、吊り下げ式の椅子です。いわばハンモックの椅子版ですね。
室内に設置する場合は、天井の梁にロープやチェーンを取り付けてその先にチェアを吊るすのが一般的ですが、庭に置くタイプはそれ単体でチェアと支柱が一体となっているので、どこにでも気軽に設置できます。
ハンギングチェアの魅力は、何といっても腰かけた時のユラユラ揺れる心地よさ。天気の良い日に開放的な屋外でチェアに座り、ゆったりとした動きにしばし身をゆだねれば、リラックス効果はバツグンです。
意外と設置場所を取るのと、万一椅子が落ちてしまっては大変なので、購入前にサイズと耐荷重量は必ず確認しておきましょう。
ガーデンファニチャーの素材の特色
ガーデンファニチャーに使われる素材は、主に木・金属・プラスチックの3つです。それぞれに特徴があり、家具の使い方や設置場所に応じて適した素材の製品を選べれば理想です。各素材のメリットやデメリットを簡単にご紹介します。
木
ナチュラルで温かい質感が木の最大の魅力。自然に囲まれた屋外空間との調和性は抜群です。天然木なら素材の経年変化も楽しめます。
水に弱いため、雨風への対策や定期的なメンテナンスは必須です。その中でもチーク材は比較的水に強いとされています。
金属
金属製の家具は、長期間の屋外使用にも耐える耐久性の高さが特徴です。アイアン(鉄)は重量があり、多少の風ではびくともしない安定性の高さが屋外向け。アルミは軽量で移動や片付けをしやすいという利点があります。
なお鉄は錆びの心配があるので防水加工されたものを選びましょう。
プラスチック
プラスチック製はデザイン性の高い製品が多く、また汚れにくく手入れが簡単なため、庭の土や砂で汚れてもすぐ掃除ができます。また軽量なので悪天候の時などに片付け・収納がしやすいのもメリット。スタッキング(積み重ね)できる製品も多いです。
一方で紫外線や雨で劣化しやすいという弱点があります。
ガーデンファニチャーを選ぶ時に気を付けたいポイント
ガーデンファニチャーの購入を検討されている方のために、製品を選ぶ時に気を付けておきたい4つのポイントをご紹介します。前章でご説明した「素材の特徴」も関係してくるので、あわせてご参考になさってください。
サイズ
ガーデンファニチャーを選ぶにあたり、何はなくとも確認しておかねばならないのは、スペースの問題です。
皆さまはご自宅の庭に、どんな家具を置きたいですか?まずはどんなガーデンファニチャーを、どこに置くのかをイメージしましょう。いくら欲しい家具がたくさんあっても、せっかくの庭が家具だらけになってガチャガチャしてしまうのはもったいないでしょう。家具を置くスペースと置かないスペースのバランスも大切です。
また、ただ家具が置ければよいのではなく「立ち座りが不自由なくできるか」「近くを歩いても邪魔にならないか」といった人の動線を忘れてはなりません。ここをしっかり考えておくと、使い勝手がとても良くなります。そして、実際にどのくらいのサイズの家具が必要かを十分把握した上で家具売り場を見るのが理想です。
耐久性
前章でも触れましたが、ガーデンファニチャーに必ず必要となるのは耐久性です。屋外に長期間置かれることが多いガーデンファニチャーは、日光の紫外線や雨風にさらされても劣化にしくい耐候性が欠かせません。
また、強い風で簡単に倒れたり壊れたりするようでは心もとなく、庭で過ごす人たちの安全にもかかわります。どんな素材が使われているか、構造的に弱い部分はないかなど、実際の商品を店頭で確かめましょう。
メンテナンス性
家の外で使うガーデンファニチャーですから、雨や土、砂などで多少汚れてしまうことは想定内。でもやっぱり、できるだけきれいな状態で使い続けたいですよね。そこで大切なのは、付いた汚れのお手入れがしやすいかどうかです。
汚れが付きにくい素材や、お掃除・メンテナンスのしやすい形状の製品だと理想です。もちろん質の高い製品ほどお値段も張りますので、ご自身のスタイルを踏まえてお選びください。
持ち運びやすさ
室内のキャビネットや棚、ベッドなどは一度設置したら基本的に置きっぱなしとなり、動かすことはありません(あるとすれば、引っ越しや模様替えの時くらいでしょう)。
一方でガーデンファニチャーは、移動や出し入れをするシーンが比較的多くあります。バーベキューをやる場所にテーブルを運んだり、台風が近いとなれば破損しないよう倉庫やガレージにしまったり、寒い冬の間は使わずに片付けておいたり、という具合です。
そこで、ガーデンファニチャーを選ぶ時にはなるべく持ち運びのしやすいものを選ぶと良いでしょう。重量が軽いもの、折りたためてコンパクトになるものがおすすめです。
ガーデンファニチャーはベランダにも使えます
「ガーデンファニチャーが良いっていうけど、うちには庭がないんだよ…」そんな方に、ぜひおすすめしたいのが「ガーデンファニチャーをベランダやバルコニーに置く」という方法です。
ちょっとしたテーブルとチェア程度なら、ベランダの空きスペースにも十分置けます。これならマンション住まいの方でもOK。特に室内干しや乾燥機を活用していて、意外とベランダにゆとりがあるというご家庭もあると思います。
開放された屋外空間で、室内のリビングとはまた違った気分で過ごせること間違いなし。ガーデンファニチャーに植栽もうまく取り入れながら、ゆったりとリラックスできる、あなただけのくつろぎスペースを作ってみてください。
なおベランダにガーデンファニチャーを置く場合は、庭に置く場合よりもシビアにサイズを確認する必要があります。またマンションのベランダは緊急時の避難経路となるため、導線の確保も大切です。
さらにベランダの床はモルタルやコンクリート仕上げになっていることが多いので、家具を置く前に人工芝やウッドパネルなどを敷いておきましょう。クッション性や断熱性を高めると共に、空間にリラックス感や温かみを生み出してくれます。
「赤や」店頭でお気軽にご相談ください
ここまでガーデンファニチャーについて詳しくご説明してきました。皆さまのお買い物のご参考になれば幸いです。
どのガーデン家具にも言えるのは、やはり実物を見て選ぶのが一番失敗が少ない、ということです。サイズ感や座り心地などは、Webサイトの画像や情報だけではなかなか分かり切らない部分だと思います。長く使い続ける商品ですので、後悔のないよう、出来る限り実物を確認した上でご購入の判断をしてください。
「赤や」各店では、多種多様なガーデンファニチャーを幅広く取り揃えております。すぐには購入を考えていないという方も、ぜひお気軽にお立ち寄りいただき、商品を実際にご覧くださいませ。またご不明な点やお悩み、ご質問がありましたら、店内のスタッフにおたずねください。経験豊富なプロの目線から、精一杯サポートさせていただきます!